miss陰キャ😁~その③~
転校
ペットのの様になってしまった娘と話し合い、
中学2年生の新学期から転校する事に決めました。
「自分の事を誰も知らないところがいい。」
この希望を叶えるため、同じ県内ではありますが、
外れの方の緑豊かなところに決めました。
この町は、私が運転手の仕事でもよく訪れていた場所でもあり、
土地勘もあって、知っている人もいる。
何よりも景色の美しさに、娘も気に入ってくれました。
とは言っても我が家は母子家庭。引っ越す資金がありませんでしたが、
ここは、娘の学費と割り切って、何とか工面しました。
実際、私たち親子が苦しんでいても、私の両親、姉は何一つ
助けてはくれませんでした。
私の父は元々酒乱であり、娘が学校に行かなくなったことを知ると、
母に対して「お前が孫を甘やかすからだ!」といい、
母に暴力を振るったそうです。
そのため、孫を心配してくれていた母も、我が家に様子を見に来て
くれることは無くなりました。
私の姉は、私たちが引っ越す事を知ると、
「私ひとりじゃ親の面倒見れないからね!」とか
「引っ越すなら中学の制服とか体操着とか鞄ちょうだい!」としか
言いませんでした。
姉のところにも子供が二人、その為学校の制服など欲しかったのでしょう。
私達は地元を出てから帰る場所も無くなりました。
もともと私自身、父の酒乱に耐えられず、若い頃から居場所なんて
ありませんでした。
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働きながらの引越しでしたので、約二か月くらいかけて、
バタバタと荷物運びやら、転校手続き、様々な住所変更等々を
やっと済ませました。
私は、引越し先からは少し遠かったのですが、
同じ会社の営業所へ転勤させてもらい
やっとひと段落した夜。
引っ越してきたばかりの5階建て賃貸マンション。
私達の借りた4階の部屋のベランダから娘と二人で、
「きっとこれからは良くなっていく。」
「新しい生活、楽しみだね。」なんて話をしながら、まだちょっと寒い
夜のベランダから見える綺麗な星空を、
しばらく眺めていたことを、憶えています。
転校初日!
初日は順調!
明るい顔をしていた娘を見て、ホッとはしましたが、
実際まだまだこれからだな。と様子を見ていました。
その後も度々私達は、ベランダへ出て星を眺めました。
娘なりに気持ちを切り替えて、頑張っている様子に嬉しい反面。
心配もかなりありました。
そして少しずつ少しずつ、雲行きがまた怪しくなり始めたのでした。
coming soon