うさぎのりんちゃんを見送るまで。
うさぎのりんちゃんは、8歳くらい。
うちにやってきたのは、平成23年12月頃。
ホームセンターの、ペットショッブで、
沢山のミニウサギ達の中に、りんちゃんはいました。
りんちゃんの見た目の色は、まだら模様!
黒とか、白とか、茶色、グレー、色々な色が混ざってとても綺麗とは言えない模様です。
でも、沢山いたミニウサギ達の中で1番元気に走り回って、目がクリっと大きくて、
耳がちょっと小さめでした。
私と娘は「この子可愛い!」と一目惚れしました。
決して色は綺麗ではなかったけれど、
その無邪気で、元気な姿が、とても可愛らしく見えたのです。
ミニウサギは、価格も安く、
3000円程でお迎えした記憶があります。
逆にケージや、ごはん、トイレ、トイレ用の砂、お掃除セット等を揃える方が値段が高かったくらいでした。
我が家にお迎えしたのは、まだ、娘が小学生の頃で、毎日ひとりで家でお留守番していた娘の友達になりました。
りんちゃんは、娘の手にも乗ってしまうくらいの手のひらさサイズで、よく手に乗せて遊んでいたのですがその元気さゆえに、なかなか手のかかる子で、走り回っては、コードをかじったり、カベをガリガリしてしまい困っていました。
娘もりんちゃんと上手く遊ぶことが出来ず、
次第に逃げ回るようになってしまった為、
あまりケージから出してあげることが無くなっていきました。
我が家には、りんちゃんを迎える前に、もう一羽うさぎがいました。
名前は「ここあ」仲良くしてくれるといいな・・・
と思いましたが、なかなかうさぎ同士、
そしてどちらも女の子だったこともあるのか分かりませんが、仲良くすることはありませんてました。
ココアの方は比較的人懐っこい性格で、撫でてあげることができ、色や見た目も同じミニウサギでしたが、りんちゃんに比べると、可愛らしい顔立ちで、色もグレーの一色でした。
私は実は、うさぎが苦手でした。
子供の頃に、指を噛まれたことがあり、ぱっくり割れてしまった為、私の中では大きなトラウマでもあります。
しかし、うさぎが悪いのではなく、近所の家の外にあった小屋に指を突っ込んだため、
食べ物と勘違いしたのでしょう。
それでもちょっと怖さがあり、うさぎの扱いは苦手でした。
りんちゃんは、気も強く、触れようとすると脚をバンバン!と床に叩きつけ怒りました。
そんなりんちゃんに、私と娘は次第にケージの掃除以外で構わなくなり、一時はかなり攻撃的だったため、娘が世話をすることも出来なくなっていました。
我が家には、「ここあ」と「りんちゃん」の前にもうさぎを2羽迎えいれたことがありましたが、どちらも病気をし、3ヶ月くらいで無くなってしまいました。
小さなうさぎは弱いのだと、
ここあ は5ヶ月になっていた状態で迎えました。
りんちゃんは、3ヶ月だったのですが、
彼女は、生命力も、元気もある為、特に暫くは病気もしていませんでしたが、
脚に腫瘍ができ、手術をしたことが1度だけありました。
娘が中学へ入り、とある事情から引越しをすることになりました。
私も娘も、うさぎ達の世話がうまくできていなかったため、無責任ではありましたが、誰か可愛がってくれる人に引き取ってもらおうと、探しました。
娘は始めは納得いかなそうにはしていましたが、我が家は母子家庭。
私も毎日朝早くから夜遅くまで仕事をしていたので、娘がうさぎ達の世話ができないと、私がやる事になり、あまり構ってあげられずケージに入れたままなら、誰か可愛がってくれる人を探した方が良いとおもったのです。
LINEで友達に声をかけたところ、友人の妹さんの娘が飼いたい!と言っている。
と言うお話をいただいたので、
ここあと、りんちゃんの、どちらかを選んでもらいました。
そして、「ここあ」はそのまま引き取られていきました。
やはり寂しかったですが、嬉しそうな母娘をみたら、きっと可愛がってくれると信じることにしました。
その後もりんちゃんを引き取ってくれる人を探しましたが見つからず、
結局りんちゃんは一緒に引っ越すことになったのです。
あれから6年くらいでしょうか・・・
我が家にはインコ2羽と、犬2頭が仲間入りしました。
そして最近
りんちゃんは
歩けなくなってしまったのです。
私はりんちゃんが頑張って生きる姿を残したいと思いました。
誰かに読んでもらうためではなく、私がこれから、りんちゃんの生きる姿に向き合う為に。